最後の仕掛けに思わず唸る『孤狼の血』

小説
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内容☺︎

昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上のもとで、暴力団系列の金融会社社員が失踪した事件の捜査を担当することになった。飢えた狼のごとく強引に違法行為を繰り返す大上のやり方に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。やがて失踪事件をきっかけに暴力団同士の抗争が勃発。衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが……。正義とは何か、信じられるのは誰か。日岡は本当の試練に立ち向かっていく――。

感想☺︎

スリルのある作品が好きな人にはぴったりの一冊でした。

物語は終始緊張感があり、次に何が起こるのかわからない展開に夢中になりました。警察と裏社会、それぞれの思惑が複雑に絡み合い、ページをめくる手が止まりませんでした。

特に印象的だったのは、大上という人物です。型破りで何を考えているのかわからない部分もありますが、周囲の人たちから一目置かれている理由が物語を読むうちに少しずつ見えてきます。ただ怖いだけでも強いだけでもなく、自分なりの信念を持って行動しているところに魅力を感じました。

そして何より、最後に明かされる日誌の意味には驚かされました。作中で何度も登場していたので気にはなっていましたが、ラストでその意味がわかったときは「そういうことだったのか」と思わずはっとしました。

読み終えたあとも余韻が残る作品でした。映画化もされているので、映像では大上やこの独特の緊張感がどのように描かれているのか、ぜひ観てみたいと思います。

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