内容☺︎
《上》
あなたを愛した罰でしょうかーー。
かつて神に嫁した王妃の伝説が残り、繁栄を極める王国ハヤディール。
類稀なる「力」を宿す巫女エスタと騎士団長レルファンは、許されぬと知りながら惹かれ合っていた。しかし、エスタが新たに神に嫁す神妃に選ばれたことから、互いに身を引いた。
迎えた神妃祭の最中、エスタは何者かに攫われてしまう。
一方王宮では、第一王女が毒殺され……。
著者の原点にして新境地のファンタジー。
文庫書き下ろし。
《下》
きみを守ることが罪なのかーー。
攫われた巫女エスタの捜索を、従者リルとともに続ける騎士団長レルファン。
その間も、王宮では王位継承者を狙った毒殺事件が相次ぎ、レルファンはその対応にも追われていた。摑んでは消える解決への糸口。
やがて二つの事件が交錯し、王国の歴史と神話に秘められた暗部が明らかになっていく。
大いなる陰謀に巻き込まれた、レルファンとエスタの運命は……。
深い余韻を残す王宮ロマンス、万感の終幕 。
感想☺︎
最初から最後までとても面白く、夢中で読み進めた一冊でした。
物語の中盤あたりで「犯人はこの人なのでは?」と予想はつくのですが、なぜエスタが攫われたのかという核心部分がなかなか見えてこず、その謎が気になってページをめくる手が止まりませんでした。
単なる恋愛小説ではなく、陰謀や謎解きの要素がしっかりと組み込まれている点も魅力的で、先の展開を考えながら読む楽しさがあります。
また、登場人物たちがとても魅力的で、好きになるキャラクターが多いのも印象的でした。誰に感情移入するかで読み味が変わりそうな作品だなと感じます。
特に前半の二人の出会いから少しずつ距離が縮まっていく場面は、読んでいて思わず「きゅん」としてしまいました。
緊張感のある展開の中に、こうした甘さや温かさがあることで、物語により深く引き込まれます。
恋愛要素が好きな人にも、ミステリ的な展開が好きな人にもおすすめしたい作品です。
続きが気になって一気読みしてしまう、そんな読書体験を味わいました。


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