内容☺︎
少女ナオミは、風の精霊を統べる皇帝から「私の寵姫の座を狙ってみないか?」と突然誘われる。皇帝の後宮には皇后と愛妾(つま)がおり、彼の胸には皇后の瞳の色に似ている緑の宝石を選び抜いた首飾り「皇后の碧(みどり)」が常に輝いていた。訝りながら己が選ばれた理由を探るうち、ナオミは後宮が大きな秘密を抱えていることに気づくが……。
感想☺︎
謎解きのような展開と、幻想的なファンタジーの雰囲気がとても魅力的でした。
物語の中心に“蟲の精霊”がいるという設定が珍しく、新鮮に感じます。
後宮を舞台にした人間模様や駆け引きも緊張感があり、ページをめくる手が止まりませんでした。
世界観が丁寧に作り込まれていて、情景が自然と頭に浮かびます。
登場人物それぞれの想いが重なり合い、最後には少し切ない余韻も残りました。
ファンタジーが好きな方や、じっくり物語を味わいたい方におすすめの一冊です。

コメント