内容☺︎
四大名家の嫡男・レオナルドは佳き少年だった。生まれよく心根よく聡明な彼は旧市街の夏祭りに繰り出し、街の熱気のなか劇場の少女と出会う。-そして真実を知り、一族が有する銀夢草の畑を焼き払った。権力が生む欺瞞に失望した彼の前に現れたのは、片脚をなくした異母妹・ルクレツィアだった。孤島城におわす不死の御子、一面に咲き誇る銀夢草、弾を込められた長銃。夜明け前が一番暗い、だがそれは希望へと繋がる。兄妹は互いを愛していた。きっと、最期のときまで。
感想☺︎
主人公のレオナルドがとても好き!「これぞ主人公」という存在感で、気持ちがいい!
印象に残ったのは、2巻目で登場した「犠牲法」の意味がようやく明らかになったところ。ああ、そういう意味だったのかと納得できて、すっきりしました。
また、これまでの巻では1巻と2巻の間に何十年もの時の流れがありましたが、今回の4巻と次回の5巻は終わり方から考えると、年次が近いのでは…と感じています。物語の時間軸を想像するのも楽しみのひとつですね。
そして、1巻からずっと名前だけ出ていた人物がようやく登場したのも驚きでした。長い時間をかけて温められてきた謎が、少しずつ回収されていくのがたまりません。
次巻が待ちきれない気持ちでいっぱいです。続きが早く読みたい!次巻の発売日はまだ発表されていませんが、楽しみですね😊

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