雪哉派だからこそ胸が痛む『亡霊の烏』

小説
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亡霊の烏 [ 阿部 智里 ]
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内容☺︎

博陸侯雪斎が独裁を敷く〈山内〉で、〈登殿の儀〉を経て皇后を選んだ金烏代・凪彦。
しかし二人の間に子が生まれる気配はない。
一方、谷間出身者たちの叛乱を生き延びた少年・トビは北家の朝宅で博陸侯の母と出会いーー。

博陸侯の治世を揺るがす「亡霊」の影。
終幕に向けて、時間が進み始める。

感想☺︎

このシリーズが大好きで、ずっと雪哉派の私にとっては、彼が悪者のように描かれてしまうのがとてもつらいです。

けれど、雪雉との会話の中に、少しだけ昔の雪哉を感じられる場面があり、その瞬間は救われるような気持ちになりました。彼の家族は、雪哉の光なのだと思います。

ラストはあまりに悲しくて、読後感は沈むばかり。でも、その先に待っているトビの変化が気になります。シリーズが続く限り、この世界を見届けたい―続きに期待です。

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