長編なのに止まらない!『レーエンデ国物語 月と太陽』を読んで感じたこと

小説
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レーエンデ国物語 月と太陽 [ 多崎 礼 ]
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内容☺︎

名家の少年・ルチアーノは屋敷を何者かに襲撃され、レーエンデ東部の村にたどり着く。そこで怪力無双の少女・テッサと出会った。藁葺き屋根の村景や活気あふれる炭鉱、色とりどりの収穫祭に触れ、ルチアーノは身分を捨てて、ここで生きることを決める。しかし、その生活は長く続かなかった。村の危機を救うため、テッサは戦場に出ることを決める。ルチアーノと結婚の約束を残してー。封鎖された古代樹の森、孤島城に住む法皇、変わりゆく世界。あの日の決断が国の運命を変えたことを、二人はまだ知らない。大人のための王道ファンタジー。

感想☺︎

『レーエンデ国物語 月と太陽』を読み終えました。
一言でいうと――めちゃくちゃ面白かった!


かなりの長編なのに、まったく飽きることなく、むしろ「次はどうなるのだろう」と気になって、ほかのことをしているときも本を開きたくて仕方なかったです。


特に印象に残ったのは、テッサという人物の存在感。
強さや聡明さだけでなく、彼女の決断や心の揺れが物語に厚みを与えていて、読んでいる自分まで引き込まれました。


また、歴史が動く瞬間の描かれ方がとてもリアル。
何かがほんの少しでも違えば成功したはずのことが失敗になったり、逆に奇跡のように物事が噛み合って大きな転換点になったり――。
その「紙一重」の緊張感が物語全体に張りつめていて、ページをめくる手が止まりませんでした。


長編を読む醍醐味と、キャラクターたちの魅力、そして歴史を動かすタイミングの不思議さ。
全部が詰まった一冊で、読後感も大満足です。

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