内容☺︎
《上》
わずか十二歳で入内した、藤原道長の娘・彰子。父に言われるがままに宮中に入った彼女を、夫である一条天皇は優しく受け入れるが、彼が真に愛した女性・定子の存在は、つねに彰子に付きまとう。しかし、定子が遺した幼子を抱きしめた日から、彰子の人生は動き始める。父や夫に照らされる“月”でしかなかった彰子が、やがて「国母」として自ら光を放ち出すまで。
《下》
彰子への出仕を頑なに拒否していた厄介な女房である紫式部。当初は手を焼いていたものの、彼女との絆や『源氏物語』はやがて、彰子を稀代の国母へと成長させたー。敬愛する夫・一条天皇の突然の死、一族内での足の引っ張り合い、頻発する火災や疫病…怨念うずまく宮中で闘い続け、時の権力者である父・藤原道長に唯一反旗をひるがえし、七代の天皇を支えた藤原彰子の感動の生涯を描いた長編小説。
感想☺︎
2024年の大河ドラマ「光る君へ」の中宮彰子様が好きだったので読んでみました!
父道長に言われるがままだった彰子様が、途中から自分の意志で女房を従え、父と対立しながらも立派になっていく姿が格好良く、感動でした。
《上》は、光る君へでも描かれていた部分で登場人物がわかりやすかったのですが、《下》の後半からはたくさんの后で誰が誰か正直よくわからなくもなりましたƪ(˘⌣˘)ʃ
天皇や彰子様の兄弟姉妹の亡くなるのがあまりに早いことや、内裏が本当によく焼亡することに驚きでした。
彰子様の一生を知ることができ、読み応えのある一冊でした。

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