心が少し軽くなる短編集『さいはての彼女』

小説
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さいはての彼女 (角川文庫) [ 原田 マハ ]
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内容☺︎

25歳で起業した敏腕若手女性社長の鈴木涼香。猛烈に頑張ったおかげで会社は順調に成長したものの結婚とは縁遠く、絶大な信頼を寄せていた秘書の高見沢さえも会社を去るという。失意のまま出かけた一人旅のチケットは行き先違いで、沖縄で優雅なヴァカンスと決め込んだつもりが、なぜか女満別!?だが、予想外の出逢いが、こわばった涼香の心をほぐしていく。人は何度でも立ち上がれる。再生をテーマにした、珠玉の短篇集。

感想☺︎

いくつかの物語が収められた短編集で、とても読みやすい一冊でした。

正直に言うと、読み始めの1ページ目から「うわ、この主人公ちょっと苦手かも…」と思ってしまう人が数名登場します(笑)。

でも進むにつれて、そんな登場人物の背景や心の揺れが丁寧に描かれていて、いつの間にか引き込まれていました。

特に印象に残ったのは、凪さんという女性。

読んでいるうちに自然とイメージが浮かぶような、強さとあたたかさを持った、とても素敵な人でした。

全体を通して感じたのは、「読んだら旅がしたくなる本」だということ。

行ったことのない場所なのに、どこか懐かしいような風景が浮かび、疲れた心が少しだけ軽くなるような、そんな時間をもらえました。

忙しない日々の中で、ふっと深呼吸したくなるときに手に取りたい一冊だと思います。

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